医療脱毛の基礎知識をご案内。『医療脱毛はなんで効果が高いの?』『エステ脱毛の違いとは?』みなさまからご質問いただく内容をわかりやすく解説します
今や身だしなみとされているムダ毛の処理。以前はカミソリ・電動シェーバー・毛抜き・ワックスなどを使って自己処理する方がほとんどでしたが、近年はクリニックやサロンに通い、脱毛を受ける方が増えてきました。
現在、クリニックで行う「医療レーザー脱毛」、サロンで行う「エステ脱毛」が主流です。1番の魅力は、脱毛が完了した後に自己処理が少なくて済む、もしくは処理の必要がなくなること。さらに、カミソリ負けによる肌荒れや色素沈着といった肌トラブルが起こらなくなるのも人気の理由です。
では、医療レーザー脱毛とエステ脱毛はどんな違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
違いは照射出力(パワー)の強さ
医療レーザー脱毛もエステ脱毛も「毛のメラニン色素に反応する光を当てて脱毛する」という仕組みは同じですが、その違いは脱毛機器の出力(パワー)にあります。
医師の指導のもとで行う医療レーザー脱毛は、照射出力が強い機器の使用が許されています。
短期間で永久的な脱毛効果を得ることができるため、1年ほどで脱毛効果が感じられるように。通う回数としては5〜8回が目安です。
エステ脱毛で使用する機器は医療レーザー脱毛より照射出力が弱く、組織を破壊することはできません。
効果が感じられるようになるまで3〜5年ほどかかり、通う回数は18回〜が一般的。毛質や量によっては時間が経つと再び生えてきてしまう場合もあります。
「毛周期」と脱毛効果の関係
体毛にはそれぞれ「毛周期」と呼ばれる“毛が生えてから抜けるまでのサイクル”があり、脱毛効果とも密接な関わりがあります。
毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」で構成され、1サイクルのスピードは部位によって様々。ワキ毛の場合は約1.5〜2ヶ月、頭髪の場合は3年~6年が平均的で、2倍ほど違いがあります。
「成長期」の毛に施術を行うのが最も効果が高いため、クリニックやサロンではその時期に施術が行えるようにスケジュールを組むのが一般的です。
成長期
新しい毛が栄養を取りこみながらどんどん成長して、肌の表面に顔を出す時期。毛のメラニン色素が濃くなるため、脱毛の施術に適している。
退行期
毛の成長が止まり、抜け落ちるまでの時期。メラニン色素が薄くなってくるため、成長期に比べると脱毛効果は薄れる。
休止期
毛が抜け落ちる時期。毛と毛乳頭が離れてしまうため、脱毛の施術を行っても効果は低い。
メリット・デメリットを知った上で選ぼう
医療レーザー脱毛とエステ脱毛を比較すると、照射力が強い方が良さそうに思えますが、一概に医療レーザーだけが良いとは言えません。
前述の通り、医療レーザー脱毛は照射出力が強いところがメリット。医師による診察も行われるので、万が一肌トラブルがあった時には適切な対応や必要に応じて薬の処方も可能です。
しかし、パワーの強さゆえに痛みも感じやすいのがデメリット。腕や脇は痛みに耐えられたとしても、VIOのような毛が濃く肌がデリケートな部位の場合は、施術がつらく感じられるかもしれません。
一方のエステ脱毛は、照射力が弱い代わりに痛みも抑えめ。痛みに弱い人はエステ脱毛を選んで、少しずつ脱毛していくという選択もあります。
エステ脱毛は医療レーザーより安価に始められる場合が多いのですが、施術回数が多く必要なのがネック。効果が感じられるまで通った結果、医療レーザーより高くついてしまった…というケースもあるので注意しましょう。
通い始めてから後悔しないよう、それぞれの特徴を知った上で自分に合った脱毛を選ぶことが大切です。